分散認知(distributed cognition)
分業を柔軟に越境できれば、教える方は自己説明を通して学習でき、学ぶほうは足場かけのの都会となり、その後に使える知識・能力を習得できるので、結果的に一人ひとりにとって豊かな学習機会になります
学び手がそのような分業を社会的に調整することは難しいこともわかっています。協調学習は、学習内容に関する認知的な問題解決だけでなく、グループの社会的関係の調整にも取り組む必要のある「二重構造課題」だからです。
・グループに参加する方法
・これらのスキルそのものの相互の調整
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上に立つ人は,新参者が何をし,何を学び,そして中堅が何を行い,新参者に何を注意するかを知っているのです.この新参者,中堅,古参者の配列が仕事場にあることを「社会的分散認知」と言います.
社会的分散認知について
分散化された認知(distributed cognition)とは「一人のエージェントだけでは実現出来ないことを実現するために、複数のエージェントが記号化された知識やプランやゴールに関する認知的な資源を共有する」事態ないしは集団的な知的活動を指す
古典的な例は、1990年代に研究者のEd Hutchinsによって提示されました。 彼は、港に入ってくる船の例を提示しました。これは、認知タスクの一種です。 船に乗っている人は、安全に港に持ち込む必要があります。 ただし、船の航海は、1人の人間が通常実行できるタスクではありません。 複数の船員が船長とパイロットと連携して、分散認知の形式を構成する相互作用で、船が海岸に近づくにつれて生じる多くの問題に対処します。